資産運用の効果をライフプラン表に反映するやり方

資産運用とライフプラン

ライフプラン表を作成すると、資産運用を取り入れるかどうかで大きくシミュレーションが変わることが分かります。

特に金融資産が多く積みあがる60歳以降、どのように資産運用を行うかで金融資産残高の推移が大きく変わってきます。

単純に計算すると・・・
例えば60歳代で3000万円の金融資産があって、金融資産全体に対し年2%の利回りがあるとすれば、3000万円×2%=60万円。

毎年60万円の収入があるのと同じ意味合いになります。

政府がモデル世帯とする「元会社員の夫+専業主婦」の場合、一般的な公的年金受給額が250万円前後であり、生命保険文化センターの調査によれば60歳以降で無職の平均的な夫婦世帯の年間支出がおよそ300万円

公的年金だけでは年間数十万円不足する計算になりますが、それを資産運用でカバーして、金融資産をそれほど減らさずに安心して長生きすることも可能になるといえます。

参考記事→公的年金は将来、今より2割目減りする?(所得代替率の件)

ただし、ここで想定する資産運用は投資信託などを活用するため、もちろん毎年安定的に●%というリターンが得られるわけではなく、長期的にみて結果的に年平均2~5%程度の利回りになるという考え方です。

参考記事→過去約25年間の投資シミュレーション(エクセルツールあり)

資産運用をライフプラン表に反映する手順

1.まずは資産運用をしない前提のライフプラン表をつくってみる。
エクセル・ライフプラン表はこちらからダウンロードできます(無料)。

ライフプラン表作成のコツをひとつ言えば、現役時代は年間数十万円~貯金ができるよう計画することです。
ライフプラン
この例では現役時代、概ね年間数十万円~300万円ほど貯金ができて、60歳頃には退職金も合わせ一時6000万円を超える金融資産ができますが、老後贅沢をしなくても公的年金不足により90歳時点では2625万円の赤字になってしまうというシミュレーションです。

2.余裕資金を超える部分につき資産運用を取り入れる。
まず、「いざというときのための余裕資金」として100~300万円は確保しておきたいところです。

ライフプラン表上、金融資産残高が余裕資金を超えて貯まってくるタイミングから、そのうち目安として50%を上限に資産運用にまわします。

50%にこだわる必要はないのですが、金融資産全体に対して資産運用の割合が少なすぎればライフプランに与える影響は限定されますし、逆に資産運用の割合が過大であればリスクが大きくなりすぎるおそれがあります。

ライフプラン表では投資額や期待利回りを少し変えるだけで大きくシミュレーションが変わってきます。単なる数字遊びにせず、実現可能性の高い計画をつくるためにも金融資産全体に対する資産運用の割合にも気を配ってみてください。

上記の例では当初からすでに500万円~の預金がありますから2016年から毎年36万円(月3万円)を、そして子供が独立してから65歳でリタイアするまでは毎年72万円(月6万円)を積立投資することにしてみます。
※資産運用部分の想定利回りは5%とする。
積立投資

なお、このツールでは投資で増えた収益に対し自動的に毎年20%の税金が徴収されるものとして計算されていますが、確定拠出年金を活用すれば運用中の収益は非課税となるので未検討の方はぜひ検討してみてください。

参考記事→投資信託vs確定拠出年金 手数料・節税額も含めた比較シミュレーション

3.老後、投資分を取り崩す
だいたいのケースでは、老後には公的年金の受取額よりも支出の方が大きくなるため、普通預金系の金融資産残高が徐々に減っていきます。

イメージとしては普通預金系の金融資産残高が少なくなってきたら、資産運用分から取り崩していく感じです。具体的には毎年一部解約を行うということになります。

この例のシミュレーションでは73歳(2053年)頃に普通預金系の金融資産残高が1000万円を切ってきます。試しに普通預金系が500万円を切る2055年から毎年不足する約300万円を普通預金に移すことにしてみます。
資産運用とライフプラン

これで資産運用の効果をライフプラン表に反映する作業はいったん完了です。

上記の資産運用の対策の結果、90歳時点で920万円の金融資産が残るシミュレーションとなりました。
資産運用とライフプラン2

十分ではないかもしれませんが、資産運用を取り入れなかった場合に比べて、生活費を節約しているわけでもなく、収入を上げているわけでもないので、ライフプランに資産運用をうまく取り入れる効果がお分かりいただけたのではないでしょうか。

あとは、定期的に見直して計画が順調に推移しているかチェックしていけば、健全なライフプランに基づいた安心感のある生活になるかもしれません。



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