損保代理店数の推移(2002年~2021年度の20年間)

損害保険代理店数の推移
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保険代理店数の推移と募集従事者数の関係

損保協会によれば、2023年度の損保代理店数は約15万店であった、とのこと。
年々減少傾向で、前年比で5500店(3.5%)減少となっている。

図には記載されていないが、2001年には代理店数が約51万店から約34万店に激減している。これは、保険業法改正により、もともと生保職員一人一人が損保代理店であった体制が、生命保険会社そのものが一損保代理店となったため、集約化されたため。

法改正の影響を除けば、損保代理店数は約20年で約32万店から約15万店へとほぼ半減しており、平均すれば年間1万店程が純減していることになる。

新規に損保代理店が開設されていることを含めての数字なので、主に高齢代理店や成長の見込めない企業内代理店かと思うが、それらを中心に淘汰(新陳代謝)が進んでいる。

損保代理店の数は減少傾向で、損害保険を募集する人の数はしばらく横ばいだったが、この2~3年は減少傾向。

損保募集人の数は約180万人である。図には記載されていないが、2002年には損保募集人が約115万人から158万人に激増している。これは、保険の銀行窓販がスタートし、銀行職員が大量に登録したため。

20年前に比べると代理店1店あたりの平均募集従事者数は増えているわけで、ざっくり、

20年前 180万人÷29万店≒6人
現在  180万人÷15万店=約12人

損保代理店1店あたりの募集従事者数は平均12人ということができる。損保契約の9割以上は代理店が担っており、近年のコンプライアンス強化やガバナンス強化、IT化、募集品質向上、取扱保険料規模と増収率などの枷があり、小規模代理店は淘汰が進んでいるとみられる。

損保の価格調整問題や不正請求など、代理店も含めた不祥事もあり、今後ますます代理店のクオリティが問われる時代になる。

今後もこの流れは続くのか

損保募集人員数が減り、損保代理店数も減り、今後も代理店の淘汰や集約化は進むのだろうか?

損保代理店は8割以上が副業として登録している。

損保協会ファクトブック2024より

最も多いのは自動車ディーラーなどの自動車関連、次に多いのが不動産業、専業代理店は2割弱といったところ。

昨今の自然災害の増加や、テクノロジーの進化による自動車事故の減少=自動車保険市場の縮小、募集ルールの厳格化など保険業の経営が厳しさを増していく流れ。

保険会社としては、できるだけ損保代理店に事務コストをかけたくない。つまり今後も損保代理店は集約化、または淘汰が進んでいくものと思われる。

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