メリットデメリット

会社の損害保険をまとめることのデメリットは?

会社の損害保険はすっきりまとめられるケースが多い

会社の損害保険契約を一通り確認すると、物件ごとに別々に火災保険契約をしていたり、自動車保険も1台ずつ別々に契約しているケースがあります。

損保会社や保険商品にもより制限がある場合もありますが、多くの場合まとめようと思えば一本化が可能です。

たとえば。

・物件ごとに火災保険契約 → 一本化

・自動車1台ごとに自動車保険契約 → 一本化

・施設賠責、PL保険が別契約 → 一本化

・火災、賠責、傷害 → パッケージ型商品による一本化

など

一本化することで契約がすっきりして管理がラクになるし、スケールメリットにより割引が適用され合計保険料が安くなることもあります。

基本的にはまとめる方がメリットが大きいと考えていますが、保険をまとめることのデメリット(注意点)が生じる場合もあります。

 

火災保険をまとめる場合のデメリット

・物件ごとの補償内容が統一される

別々の立地にある物件によっては、たとえばA物件は「洪水リスクはない」とか補償内容を別々にした方が合理的な場合もあります。

保険をまとめることで「本当は不要なんだけど」という補償もカバーされてしまうことがありますが、スケールメリットによる保険料割引とどちらがリーズナブルか比較すると良いでしょう。

・損害率が共有される

一方の物件の過去の損害率(支払保険料に対する受取保険金の割合)が著しく悪い場合、保険をまとめることで事故のなかった物件と損害率を共有することになり、結果的に保険料が上がってしまう場合があります。

・質権設定されている場合

一方の物件に質権設定されている場合、保険証券をひとつにまとめてしまうと、保険証券の原本が金融機関に送られてしまうことになります。

質権設定による証券分割という方法もありますが、そもそもまとめない方が分かりやすいケースもあります。

 

自動車保険(ノンフリート/9台以下)をまとめる場合のデメリット

自動車保険の場合は、それぞれ車ごとに割引(割増)等級が設定されますから、火災保険のように損害率を共有して・・ということはありません。

補償内容もそれぞれ車ごとに設定できますので、まとめるデメリットはほとんどないと言ってよいでしょう。

ただ、まとめる際には、いずれかの自動車保険の保険開始日にあわせて他の自動車保険をいったん解約&再契約する必要があります。

自動車保険は基本的に無事故であれば1年ごとに等級が上がりますが、まとめたタイミングから次の等級が上がるまで1年間かかることになるので、どの車に合わせるかは良く考えた方がいいでしょう。

 

賠償責任保険をまとめる場合のデメリット

・補償内容が統一される

たとえば、物件ごとに施設賠償責任保険を契約していて補償内容が異なる場合、保険をまとめることにより補償内容は統一しなくてはなりません。

ただ、施設賠責とPL保険など、同じ賠償責任保険でも特約の種類が異なれば、別々に保険金額を設定可能な場合が多いです。

・損害率が共有される

賠償責任保険の場合も火災保険と同様に、保険をまとめることで損害率(支払保険料に対する受取保険金の割合)は共有されることになりますので、結果的に保険料が上がってしまう場合があります。

会社の損害保険をまとめる検討をする場合、付保漏れに気づいたり必要な補償を改めて考えるきっかけにもなりますので、そのデメリット(注意点)も認識しつつ契約の合理化ができると良いですね。

 


(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。個別具体的な保険契約内容についてはパンフレットや重要事項説明書、約款等をご確認いただくか、保険代理店または保険会社へお問い合わせください。


 


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