積立分散投資の効果

投資信託3つの特徴と、もし10年前からコツコツ積立分散投資していたら?

投資信託とは? ざっくり特徴3つ。

特徴1:小口資金で投資可能
投資信託とは、個別企業の株や様々な債券等を数十~数百集めひとつのファンドをつくり、そのファンドに対し、多くの場合1万円~という小口資金で投資が可能になる仕組みです。ちなみに株の個別銘柄の場合、例としてトヨタの株を買おうと思えば、たとえば株価が5000円程で売買単位が100株だとして、少なくとも50万円必要ということになります。

特徴2:リスク分散
そういう意味で投資信託はたった1万円で数十から数百社の間接的な株主になれるようなものであり、仮に1社倒産したからといって通常の個別株式のように投資資金がゼロになるということもありません。

特徴3:プロの運用
また、普段の運用(売買判断等)は〇〇アセットマネジメントというような投資信託会社が行うため、個人素人が管理するよりもベターと考えられます

投資信託は、証券会社、ネット証券、銀行窓口、郵便局などで購入することができ、たとえば1万円で、ある投資信託を購入すると、その1万円から0~3%程度の販売手数料が取られます。また、運用中にはおおよそ年0.2%~1.5%程度の管理手数料(信託報酬)が取られます。それから投資信託をやめる際に0.1%程度の解約手数料(信託財産留保額)が取られるものもあります。

タイミングや選んだ投資信託がよければ、リスク分散しつつ、利益を得ることができる仕組みです。理屈でいえばリスク分散している分、個別銘柄に比べてリターンも多くは望めず、そこそこといったところでしょうか。

投資信託の種類にはたとえば、「日本の成長株100銘柄集めたもの」などそれぞれテーマが設定されており、公募投資信託といって誰でも買える投信信託の種類は日本で現在5000本以上あります。

5000本以上というとどうやって選んでよいか途方に暮れそうですが、ライフプランを長期的に充実させるため、とりわけ老後を豊かにするためという観点で考えれば、手数料の安いもの、インデックス型、非分配型(または再投資型)、解散(繰上償還)しないもの・・・などの条件で絞り込みをすると良いでしょう。

気に入った金融機関で口座開設をして、そこで取り扱っているファンドからある程度の戦略と哲学をもって選べば自然と絞られてきます。

当サイトでは、長期&国際分散&積立投資をお勧めしています。長期というのは10年以上を意味し、たとえば、まだ小さい子供の大学等資金準備や、老後資金準備に充てるという考え方です。

もし10年前からコツコツ分散投資をしていたら・・?

仮に10年前から月2万円ずつ以下のように分散するとして積立投資をしたとしましょう。
・日本株式インデックス系20%(月4千円)
・日本債券インデックス系20%(月4千円)
・外国株式インデックス系20%(月4千円)
・外国債券インデックス系20%(月4千円)
・外国リートインデックス系20%(月4千円)
(信託報酬は年0.6%とします)

金利が0%なら、月2万円×12か月×10年=240万円です。
上記のように分散投資すると以下のようになります。
(※2006年1月1日~2015年12月31日までの10年間として)

2006年 累積投資額24万円 騰落率15.4% → 28万円
2007年 累積投資額48万円 騰落率-3.3% → 50万円
2008年 累積投資額72万円 騰落率-32.2% → 49万円(リーマンショック)
2009年 累積投資額96万円 騰落率18.5% → 87万円
2010年 累積投資額120万円 騰落率-0.8% → 109万円
2011年 累積投資額144万円 騰落率-5.5% → 125万円
2012年 累積投資額168万円 騰落率23.0% → 182万円(この辺からアベノミクス)
2013年 累積投資額192万円 騰落率31.7% → 270万円
2014年 累積投資額216万円 騰落率18.7% → 348万円
2015年 累積投資額240万円 騰落率1.5% → 375万円
10年間の積立分散投資

上記の分散割合の場合の過去10年間の年平均リターンは5.9%
毎年上げ下げがあって、プラスマイナス30%程度はあるにしても、結果的にはプラスになっています。

過去30年間の投資シミュレーションツールはこちらから。

それでは投資のタイミングが2006年じゃなかったら?
1990年からの10年間→平均年リターン5.5%
1991年からの10年間→平均年リターン7.4%
1992年からの10年間→平均年リターン7.2%
1993年からの10年間→平均年リターン6.6%
1994年からの10年間→平均年リターン7.4%
1995年からの10年間→平均年リターン9.0%
1996年からの10年間→平均年リターン9.3%
1997年からの10年間→平均年リターン8.8%
1998年からの10年間→平均年リターン7.1%
1999年からの10年間→平均年リターン4.2%
2000年からの10年間→平均年リターン5.2%
2001年からの10年間→平均年リターン4.5%
2002年からの10年間→平均年リターン3.3%
2003年からの10年間→平均年リターン6.3%
2004年からの10年間→平均年リターン8.0%
2005年からの10年間→平均年リターン8.7%
2006年からの10年間→平均年リターン5.9%
2007年からの10年間→平均年リターン5.4%
2008年からの10年間→平均年リターン6.7%

このような結果から、10年以上積立し続けるという時間の分散と、投資先の分散を行うことで、平均的に考えれば年5%~7%程度のリターンが見込めると推測できるのではないでしょうか。

ではでは。5年積立投資ではどうでしょう?
日本株、日本債券、外国株、外国債券、外国リートに20%ずつ毎年一定額を積立投資するとします。

1990年から5年間→年平均リターン-0.4%
1991年から5年間→年平均リターン5.7%
1992年から5年間→年平均リターン8.1%
1993年から5年間→年平均リターン11.1%
1994年から5年間→年平均リターン8.8%
1995年から5年間→年平均リターン11.5%
1996年から5年間→年平均リターン9.1%
1997年から5年間→年平均リターン6.3%
1998年から5年間→年平均リターン2.1%
1999年から5年間→年平均リターン5.9%
2000年から5年間→年平均リターン6.5%
2001年から5年間→年平均リターン9.5%
2002年から5年間→年平均リターン11.4%
2003年から5年間→年平均リターン12.1%
2004年から5年間→年平均リターン2.6%
2005年から5年間→年平均リターン4.0%
2006年から5年間→年平均リターン-0.5%
2007年から5年間→年平均リターン-4.7%
2008年から5年間→年平均リターン0.6%
2009年から5年間→年平均リターン13.4%
2010年から5年間→年平均リターン13.4%
2011年から5年間→年平均リターン13.9%
2012年から5年間→年平均リターン15.4%
2013年から5年間→年平均リターン12.8%

インデックス系で上記のように分散積立投資した場合、5年続ければ多くの場合で投資で勝てる結果となっていました。負けたのは24回中3回。でも5年で負けたとしても勝つまで続ければいいんです。

積立分散投資の効果を知って、その投資効果をうまくライフプランに生かすことができれば豊かな老後生活を実現しやすくなってきます。

自分にフィットするような長期&国際分散&積立投資を考えてみませんか?

↓何かの参考になりましたらシェア頂けると嬉しいです。


こちらが、一番使いやすいと評判の「自分で作れるエクセル・ライフプラン表」です。

「老後にXXXX万円必要」といいますが、本当にいくら必要かは個別世帯ごとにシミュレーションしてみなければ分かりません。

教育費、住宅費、老後資金、車、資産運用・・・ 主なライフイベントを網羅したあなただけのエクセル・ライフプラン表が簡単につくれるツールがこちらから無料でダウンロードできます。

自分で作れるエクセル・ライフプラン表
※PCでお使いください。
※エクセルアプリをインストールすればスマホ・タブレットでも使えます。

>「老後資金にXXXX万円必要」といってもシミュレーションしてみなければ分からない

「老後資金にXXXX万円必要」といってもシミュレーションしてみなければ分からない

ライフプランを「自分で」「エクセルで」サクサクつくれて一番使いやすいと評判のツールです。

CTR IMG