学校でのパーソナルファイナンスとファイナンシャルプランナー(FP)の役割

目次

学校でのパーソナルファイナンス授業とは

FP協会では各種団体のニーズに応じてFPを派遣し授業等を行う「パーソナルファイナンス教育」を実施しており、小学校から大学までの各学校にもFPを派遣している。

あまり認知度がないのか、パーソナルファイナンスイベント&セミナー実施報告の内容は薄い。

ただ、日本人の大人だれもが認識しているように個々人間の格差は広がり、物価は上がり、高齢化社会により年金不安もある。

どうやってキャリアを築いていけば安心・安定の暮らしができるのかライフプランやマネープランについて若い頃から学ぶのは意義がある。

なお、FPの出張授業の費用については交通費含めFP協会が負担。家庭科や社会科の授業の一コマをこういったファイナンス教育費に使うのはいいかもしれない。

パーソナルファイナンスのカリキュラム例

FP協会が用意しているパーソナルファイナンスは各受講者向けに下記のようなカリキュラム例がある。けっこうしっかりしたタイトルが並ぶ。

■小学生に向けた活動
・小学生『夢をかなえる』作文コンクール
・ライフプランニング出張授業
・動画で学ぶ ライフプランニング
■中学生・高校生などに向けた活動
・パーソナルファイナンス教育インストラクターによる出張授業
・教員向け・パーソナルファイナンス教育&テキスト活用セミナーのご案内
・「FPが教える!親子で学ぶ!進学にかかるお金と奨学金の話」
■大学生などに向けた活動
・「学生生活マネー&キャリア」
■社会人・一般の方に向けた活動
・「若手社会人のマネー&ライフプラン」
・FPが教える!「地方移住」で気になるお金の話
・リスクに強い家計をつくろう
・FPが教える!小規模事業者のためのマネープラン
■リタイアメント前後・シニア世代の方に向けた活動
・「今からはじめるリタイアメントプランニング ~50代から考えるセカンドライフ~」
・「60代から始めるマネー&ライフプラン」
・老後のくらしに備えて住宅資産を上手に活用

多くの日本人が体系的にお金について学ぶ機会がなく、そのまま社会人になり、なんとなく目や耳に入るメディア等から散発的に情報を仕入れているのが実情ではないだろうか。

とはいえ自分から学ぶとかFPに相談する人は少ないため、パーソナルファイナンスが授業の一環に組み込まれると日本人の金融リテラシーの底上げができる。

家計の運営や投資だけではなく、どんなキャリアを築くのかライフプランを俯瞰的に考えるいいきっかけになると思う。

FPがパーソナルファイナンス教育を行う意義

FP協会の2022年度事業報告によれば、FP(ファイナンシャルプランナー)は全国で約20万人いる。

概ね20万人で新規会員と退会者を合わせて、毎年少しずつ会員数を増やしてきたが、2022年は純減となってしまった。

FP資格の維持には年会費12000円と、定期的な認定講座の受講が必要になる。せっかくFP資格を取得しても放棄する人の方が多くなっている。

FP資格は取得しただけではFPとして独立できるわけもなく、主には生保や銀行、証券会社の販売員が一定の箔をつけるために取得している(会社が取得させている)側面が大きい。

当然、資格取得にあたって勉強をした分だけ知識がついて顧客等へのアドバイスの質も変わるが、だからといって販売成績や給与にダイレクトには反映されない。

FPの分野は身近であるため勉強するには関心度が高く、FPは人気の資格である。

それでも資格取得後に退会者の方が多くなってしまっている現状がある。

日本が高齢化社会により年金不安があるとか、海外に比べて賃金の伸びが悪く相対的に国力が落ちているとか、どういったキャリア観や金融リテラシーを持つべきかという課題意識で、FPがパーソナルファイナンス教育の役割を担っていくのは大きな意義と社会的インパクトがあると思う。

活躍しているFPもいるが、それ以上に「この資格役に立たない」といって放棄する人が多い。

眠っているFPの力をもっと社会に役立てられる仕組みがあるといい。

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