わりかん保険

わりかん保険は安いのか?

justInCaseの「わりかん保険」とは?

日本初、後払い型、わりかん型のがん保険というものが発売されました。

justInCaseのわりかん がん保険

ジャストインケースのわりかん がん保険。がんになったら80万円給付。上皮内がん、女性特有のがんも保障。みんな元気なら保険…


P2P保険の一種で、P2Pとはコンピュータ用語で、上下関係なく対等にやりとりできるネットワーク、という意味のようです。このP2P保険は既に世界では2億人が加入者になっており、とりわけ中国では1億人が加入しているとのこと。

わりかん保険の特徴
・加入者のうち誰かが「がん(上皮内がんもOK)」と診断されたら一時金80万円が支払われる。
・それを加入者が翌月保険料として負担する(後払型)
・保険料は毎月変わる
・保険料負担の上限がある
・加入年齢は20~74歳まで
・契約は1年ごとの更新
・ネットやアプリで加入

加入者のうち誰もがんにならなかったら保険料はゼロ円、という触れ込みですが、実際には会社の事業費はかかりますし、それなりに加入者が集まれば毎月保険金支払いが生じますので、保険料ゼロ円にはならないと思われます。

そもそも保険は「相互扶助」、つまり助け合いのコンセプトで成り立っていますので、保険すべてが“わりかん”だと思いますが、分かりやすいネーミングということで「わりかん保険」としたのでしょう。

そうすると、特徴は「後払型」である、というだけになります。
その「後払型」でも毎月がん患者が出れば毎月一定の保険料負担、ということになり、ほかのがん保険とあまり変わりません。

また、これは特徴というより姿勢ということだと思いますが、毎月の事業費や支払保険金をクリアに開示していくようです。
保険会社はディスクロージャー資料をHPなどでオープンにしており、細かい経営数字も開示されていますが、わりかん保険んではこの辺りをより分かりやすくするのでしょう。

「分かりやすい」って重要ですよね。

あとは、この保険が本当に安いのかどうか、ということになります。

わりかん保険は本当に安いのか?

同社(justInCase)の説明によれば、加入者数が1万人を超えると事業費率は30%以下になっていくということです。

一般に医療保険・がん保険の原価率(保険料のうち保険金として支払う割合)は30~70%と言われますので、逆にいえば事業費率は70~30%であり、この考え方でいえば「わりかん保険」は最安の部類に入ると予測されます。

月額上限保険料は以下の通り。
・20~39歳 500円
・40~54歳 990円
・55~74歳 3190円
この上限保険料の範囲内で毎月保険料が変動します。

がん保険で有名なアフラックで保険料シミュレーションをすると以下のようになります。
・40歳男性/ベースプラン/終身保障
・診断給付金25万円
・特定診断給付金25万円
・入金給付金5000円/日
・通院給付金5000円/日
・手術治療給付金10万円
・放射線治療給付金10万円
ほかにも「がん先進医療特約」「診断給付金支払特約」治療に関して専門家に相談できる「プレミアサポート」などが付いてきます。
・保険料2593円/月(定額払)

保障内容がぜんぜん違うので単純比較はできませんが、一般的に販売されているがん保険は上記のような保障の組み合わせが多いです。なお、下限の保険料を確認するため、保障内容は最低限を選択しています。

 

ライフネット生命のがん保険は以下のとおり。
・40歳男性/シンプルプラン/終身保障
・がん診断一時金100万円
・上皮内新生物診断一時金50万円
・保険料1735円/月(終身払)

ライフネット生命のシンプルプランはわりかん保険に保障内容が似ていますね。
それでいて、わりかん保険の方が保険料が半額ほどです。
ライフネット生命にとってはかなり脅威的かもしれません。
ただし、わりかん保険は75歳以降は加入できないようですので、実際にがんと診断されやすくなる高齢期に無保険となってしまいます。

保障内容はシンプルすぎるか?

わりかん保険は、保障内容をシンプルにして運営費を抑えたり分かりやすくして、保険料を抑えるコンセプトです。
がんに罹患すると、自己負担額は平均して100万円程と言われますので80万円という保険金はその大部分をまかなえるかもしれません。

ただ、がんの種類や進行度合いによっても治療費や治療期間に大きな差がでてきますから、がんに対する保険での備えとしては、わりかん保険だけでOKというのは拙速でしょう。

預貯金が十分にある場合は別ですが、まずは一般的ながん保険に加入しておいて、「少し足りないかな」と思う人が、上乗せで加入するとか、「現役時代だけカバーされればOK」という考え方でしたらわりかん保険が良いかもしれませんね。


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