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貧困老人の悲劇とライフプランの重要性

ライフプランをつくる目的とは

ライフプラン表(キャッシュフロー表)をつくる最大の目的は最終的に貧困老人にならないため老後破産しないため、とも言えます。

「老後も大丈夫」、という将来予測ができて、
・それじゃ、〇〇〇〇万円の住宅購入しよう
・教育費をこれだけかけられる
・生活費がこの水準ならOK
などの判断が可能になります。

日本の年金制度が危ないのは分かっていながら、多くの人が問題を先送りにしがち。

自分がどの程度の年金を受け取ることができるのか、どの程度の生活水準が妥当なのかラフでもシミュレーションしている人は少ないのではないでしょうか。

生命保険文化センター令和元年度「生活保障に関する調査」によれば、”生活設計あり”と回答したのは37.0%、”生活設計なし”は55.7%でした。

生活設計ありの定義は個々人によってさまざまかと思いますが、生活設計を真面目に考える習慣が薄いのが問題なのかもしれません。

貧困老人の悲劇

▼現代でさえ貧困老人の悲劇がときどきニュースになります。

幹線焼身自殺テロ 年金を35年間払っても生活保護以下
新幹線焼身自殺

杉並区の生活保護基準は14万4430円だ。しかも、生活保護の場合は国民健康保険や住民税などの負担が減免される。つまり、林崎容疑者は35年間も真面目に年金を納めたにもかかわらず、生活保護水準以下の12万円の支給しか受けられない「下流老人」だった。

▼ 検索すると、たくさん出てきます。警鐘は鳴らされています。
「野草で飢えをしのいだ」「病気を治すカネがない」

彼は6年ほど前までホームレスだった。19歳~45歳まで大手百貨店の正社員として働き、年収は最高で1200万円もあった。それがいつの間にかホームレスにまで転落した。キッカケは、両親の介護だった。

「老後破産」」200万人の衝撃第1部「普通のサラリーマン」だった私は、定年から10年で破産した

大学を出て、食品メーカーに38年間勤務し、60歳で退職。一人息子は同居している。定年後は、妻と穏やかな老後を送ろう—そう思っていた。当時の貯金は、退職金もあわせて約3200万円。だが現在、貯金は底をついている。

『あさイチ』の報道より過酷な「老後破産」の現実!真面目に働いてきた人たちが老後、次々と・・・

都内で一人暮らしをする田代孝さん(83歳)は、幼い頃に父親をなくし、旧制中学を卒業後ビール会社に就職、その後独立し居酒屋を経営していた。ずっと独身を通し現在は厚生、国民年金を合わせて月10万円ほどの暮らしだが、その生活は苦しい。家賃6万円を支払えば残るのは4万円。

高齢者の9割が貧困化「下流老人」に陥る5つのパターン

【1】本人の病気や事故により高額な医療費がかかる
【2】高齢者介護施設に入居できない
【3】子どもがワーキングプアや引きこもりで親に寄りかかる
【4】熟年離婚
【5】認知症でも周りに頼れる家族がいない

貧しい高齢者の現状

77歳男性、1人暮らし、年金を納めていないので収入なし、貯金を切り崩して生活中
80歳男性、1人暮らし、年金10万円、家賃は7万円、食費1万、
80歳男性、無料低額宿泊所暮らし、年金3万円、3食付だが生活保護費でほぼ支払い
67歳男性、1人暮らし、年金8万円、夜間警備職で自給850円、
60代男性、妻子あり、年金と給与合わせて12万円、週に数回アルバイト

「貯金2700万円」でも危ない・・・「老後破産」の現実

放っておけば70歳代、80歳代に生活費が足りなくなると思われる世帯は少なくない。それが、「老後破産予備軍」だ

韓国の自殺率10年連続1位、「高齢者貧困」が招く悲劇

通貨危機の当時、会社から追い出された40、50代は高齢期に入り始めた。彼らは最も貧困(OECDの高齢者貧困率1位)で自殺も最も多い。
韓国が10年連続で自殺率1位から抜け出せない主な理由は、高齢者の自殺率だ

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現代でさえ厳しい現実がある。

人は、「重要だが緊急性のないもの」は後回しにしてしまう傾向があります。

自分たちの老後を、「なんとかなる(かも)」ではなく、冷静に真面目に考える必要があります。

生命保険文化センター令和元年度「生活保障に関する調査」によれば、老後二人の日常最低生活費は「月22万円」、ゆとりある老後生活費は「月36万円程」だそうです。

これに対し、平均年金受給額は現状、基礎年金が月5~6万円、厚生年金が15万円程。奥さんが専業主婦なら、奥さんの基礎年金5~6万円も合わせて、世帯合計25万円程でしょうか。これだけ見るとなんとなく生きていけそうな数字ではあります。

ただしこれは現状なので、支出となる生活費は数十年後にはインフレで今より上がっていると考えた方がいいし、年金受給額は今より下がり、かつ、受給開始年齢は70歳まで引き上げられると考えていた方がいいでしょう。

リスクも想定する

そして、以下のような原因(リスク)による家計破綻もあり得ることを念頭に置く必要があります。
・収支バランスが悪い(高い生活レベルを下げられない)
・問題の先送り
・大きな病気、ケガ
・会社の倒産/リストラ/転職
・大災害/事故
・離婚/家族の世話、介護
・予想以上の長生き
など

お金はあるだけあった方がいいけど、最低限どうしておけば上記のようなリスクにも対応できるか考えておくことが大切ですね。

「自助努力」「自己責任」が求められる時代、まずは自分のライフプランを設計してみてはいかがでしょうか。


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「老後にXXXX万円必要」といいますが、本当にいくら必要かは個別世帯ごとにシミュレーションしてみなければ分かりません。

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