長期投資の効果-だれでも1億円はつくれる

誰もがウォーレンバフェットにはなれないが・・

ロバートアレンの『ロバート・アレンの実践億万長者入門 ― 生涯続く無限の富を得る方法』では、毎日10ドル貯金して、年20%で運用すれば、20年後には100万ドル(約1億円)になる。つまり、だれでも億万長者になれる、といいます。

日本円で言えば、毎日1000円(毎月3万円)を年20%で運用すれば20年後には「1億円」になるということ。

では、毎年20%という数字は達成可能なのでしょうか?

現役世界最高(と思われる)の投資家ウォーレンバフェットは40年以上、年平均利回り20%以上を超える成績を続けており、個人資産は十数兆円とのこと。

ソフトバンクの孫正義さんも企業投資で、年平均利回り40%以上なるという(2019年頃まで)。

ウェルスアドバイザー(旧モーニングスター)のファンドランキングで10年間で最も成績のよかったファンドは年率20.83%
これを10年前に分かっていれば、と思いますがそれは不可能でしょう
ファンドランキング10年間

約5000本もあるといわれる投資信託から、選りすぐりのファンドを、しかもタイミングよく当てるのはさすがに無理があります。

常に勝ち続け、高いリターンを追い求めるのは、スキル的にも時間的にも一般人には現実的でなくまた、バフェット氏が投資を行ってきたおよそ50年間、アメリカは右肩上がりの経済成長を遂げ、その波にうまく乗ってきたともいえるかもしれません。

アメリカの過去60年間の成長率は年平均6%台

1960年台のNYダウ工業株平均指数は600~900ドルで推移していましたが、その後どんどん上昇し、リーマンショック時には一時落ち込み7000ドル台になるものの、2017年以降は20,000ドル台、2023年現在では30,000ドル代になっています。
(コロナ禍でも20,000ドルを割ったのは一瞬だけ,2023.6時点)

NYダウ工業株30種平均の超長期月足チャート。1928年11月から現在(2024年1月)までを収めた巨大チャートです。9…

600ドル→60年で→30000ドルとして年平均利回りは約6.7%
(エクセルで、=(30000/600)^(1/60)-1と入力すると年平均成長率が出ます。 )

つまり、ダウ平均株価が劇的に成長を遂げる60年前からアメリカ株に投資し続けていたら投資資金が50倍以上になったということ。

バフェット氏の年利回り20%以上、や孫正義さんの年利回り40%以上という投資手腕にはますます凄味を感じてしまいますが、一般庶民が実際に年利回り20%以上をコンスタントに実現させるのは無理でしょう。

現実的に考えたら年平均5~7%の利回りは可能

ここで過去33年間の国際分散投資の結果を紹介します。

1990年からの各アセットクラスごとの代表的な指数の騰落率を表しており、仮に国内株、国内債券、外国株、外国債券、外国リートに20%ずつ投資してきた場合、年平均利回りは「6.4%」でした。
1990年から33年間の投資結果

「6.4%」で運用できると、
・毎年60万円を投資→39年目に1億円を超える(累積投資額2340万円
・毎年120万円を投資→29年目に1億円を超える(累積投資額3480万円
(※コスト、税金考慮せず)

1億円を投資で貯めたいと思ったときに、月10万円(年120万円)は一般庶民には少々きついかもしれませんが、月5万円(年60万円)なら頑張ればできそうな気がしませんか?

月5万円(年60万円)でも、上記のように39年で1億円になるシナリオを描くことができます。

毎年120万円に比べて、29年かかるのと、39年かかるのでは、10年程遅れますが、しかしながら、累積投資額は1000万円以上も少なくて済みます。これは時間の効果が大きいと言えます。

投資できる金額が少なくても悲観したり諦めたりすることはなく、時間を味方につければよいのです

具体的にグラフで見てみましょう。

1億円を貯めるプラン

積立投資の試算ができるエクセルツールも貼っておきます。
ダウンロードボタンを押してください。

もしあなたが20代なら、40年経っても60代です。

これからイデコ(iDeCo/個人型確定拠出年金)や積立NISAなどを活用し、老後に向けて月5万円ずつ愚直に積立投資ができれば1億円をつくれる可能性はかなり高いと思います。

たとえば、新入社員についてはほぼ強制的に確定拠出年金を学んで実行するとかにすれば、年金問題も解消し50年後の日本財政を立て直すことも可能かもしれません。

長期的な投資の見方をすれば、外国株なら世界平均値を追うタイプ(パッシブ/インデックス型)か、または成長を見込んで新興国または新興地域(アジア、アセアン、アフリカ、南米など)を対象にしたタイプに積立長期投資というのが一つの手だろうと思います。

または、自分の代だけでなく、その投資哲学を子、孫・・・と引き継いでいけば(相続時に半分税金取られるにしても)、一族安泰となるかもしれない。

投資の力を正しく知ってうまく活用できれば、だれもが億万長者になれるのかもしれません。

特に若い人はこれから30年、40年、50年と時間があるわけで、その期間をどう使うかで老後生活に大きな違いが生じるのでしょう

【無料ダウンロード】自分でつくれるエクセル・ライフプラン表

たとえば、若い方が30年後までに老後資金として3000万円貯めたいとして、毎月いくら積立てればよいでしょうか?年0.0%…

【無料ダウンロード】自分でつくれるエクセル・ライフプラン表

たとえば35歳の人が65歳までの30年間で老後資金として2000万円貯めたいとします。年0%で運用・・・月約5.5万円積…

【無料ダウンロード】自分でつくれるエクセル・ライフプラン表

住宅購入(住宅ローン)や子供の教育費、老後資金(年金)、NISA、iDeCoなど含めた一生涯の家計収支をエクセルでシミュ…


こちらが、一番使いやすいと評判の「自分で作れるエクセル・ライフプラン表」です。

「老後にXXXX万円必要」といいますが、本当にいくら必要かは個別世帯ごとにシミュレーションしてみなければ分かりません。

教育費、住宅費、老後資金、車、資産運用・・・ 主なライフイベントを網羅したあなただけのエクセル・ライフプラン表が簡単につくれるツールがこちらから無料でダウンロードできます。

自分で作れるエクセル・ライフプラン表
※PCでお使いください。
※Googleスプレッドシートでも使えます。
※エクセルアプリをインストールすればスマホ・タブレットでも使えます。

>「老後資金にXXXX万円必要」といってもシミュレーションしてみなければ分からない

「老後資金にXXXX万円必要」といってもシミュレーションしてみなければ分からない

ライフプランを「自分で」「エクセルで」サクサクつくれて一番使いやすいと評判のツールです。

CTR IMG